「風と共に去りぬ」は古い映画ですが大好きです。
4時間もある長編映画ですが、展開が早いから最初から最後まで面白いし、衣装やインテリアのセンスも良いし、何よりキャラクターが魅力的です!!
宝塚でも公演されるくらい愛され続けている、この作品。
今回は「風と共に去りぬ」の人間関係について書いてます!
スカーレット・オハラの女人気は異常
主人公のスカーレット・オハラは昔から女性からものすごい支持されています。
どんな女性かと言えば一言DQNですよね。狂犬ですわ。
気が強く、口が悪く、短気で、極悪非道も平気でやってのける女性で、「風の共に去りぬ」の世界でもどえりゃー嫌われていました。
けど、スカーレットの気が強さや自由さ。決めるとこ決めるところはカッコいいですし、生意気な口を利くとこも可愛く見えるんですよ。
近場にいる人間からしたら勘弁してほしい人物であることは間違いないですが(笑)
ファッションも派手で華やかなものも多くお姫様みたいです。かわいー!
スカーレット・オハラに憧れる女性は多く、私も大好きなキャラクターなのですが、スカーレットの人生って過酷ですよね。
男性にモテモテなんですが、本命のアシュレーとずっと結ばれないし、一回目は降られた当てつけの結婚。二回目は妹の婚約者を横取りして金目当ての結婚。
三回目に男性主人公というべきレット・バトラーとやっと結婚するんですが、最終的にレットから蔑ろにされるし、階段から落ちてお腹の子は流産するし、娘が落馬事故でたてつづけに子供を亡くします。
周囲からは嫌われて気まずいし、スカーレット的にはもう戦うしかない状況になってしまったので、キツイ性格にならざる得なくなったとも思います。
自業自得な部分がたくさんあるんですが、結構気の毒な人生を歩んでます。
スカーレット単体で見たら羨ましいんですが、全体で見たら、あんまり得してないんですよね。
メラニーというスカーレットと真逆の性格の女性
スカーレットの対のようなキャラクターで従妹のメラニーがいます。
メラニーはアシュレーのお嫁さんで、スカーレットの実の妹より出番が遥かに多いです。
メラニーは礼儀正しく心根から優しく、女性らしく控えめなキャラクターです。
最初はメラニーはなんてつまんない女なんだと思って軽くスルーしていたのですが、年齢を重ねてから見ると味わい深いキャラであることに気づきました。
メラニーは人間性が評価されて、スカーレットと違って人望があるんです。
レットはスカーレットのことを愛したけど扱いは雑ですよね。
メラニーに対しては貴婦人として敬っています。
メラニーの心の美しさに心動かされて、助け舟を出してもらう場面もありました。
スカーレットにとってメラニーは最愛の人と結婚した憎い存在のはずですが、何だかんだでメラニーに対しては甘かったし、面倒を見てましたよね。
汚れ役はスカーレットがやって、メラニーは自分で手を汚さずに陰で応援するという美味しいポジションです。
こう書くとメラニーのほうが悪どい女性のようですが、天然でこのような構図になってます。結局メラニーのような女性が周囲から愛されるし一番得です。
じゃあメラニーになろうかと思えば、実際問題メラニーほどできた人間にはなれません。完璧なる聖人すぎて無理です。来世に期待するしかありません。
しかし参考にはなると思います。
スカーレットのほうが派手でわかりやすい強さですが、
メラニーは地味でしたが、スカーレットとは違う強さを持つ女性でした。
もう一人のヒロインと言っても過言ではないです。
レットは「彼女こそ真の淑女だった」と評価してます。
スカーレットはどっちかというと下品サイドの人だからな~
アシュレーはしょぼい
メラニーの旦那。アシュレーはショボい。自他ともに認めるショボさ。
少年漫画のハーレム恋愛漫画の男主人公のようなショボい優柔不断な男です。
スカーレットを突き放したと思えば、すぐに良い顔をして好意を生殺しにします。
何故スカーレットは地味で非凡で格下のアシュレーが好きだったのか最後までわかりません。しかもスカーレットは彼に一途でした。
メラニーが他界する時に、「彼女の僕のすべてだった」と男特有の失ってから気づいて一途なオレモードに突入します。
アシュレーのような軟弱な男は嫌いだわ。
レット・バトラーの女選び
大本命レット・バトラー。
アシュレーと違って頼りがいもあるし、男らしく、人を見る目があります。
レットの発言は核心をついていることが多いので凄いと感心することが多いです。
スカーレットの性格をよく理解して、ウソ泣きの演技を見抜き、金目当てに会いに来たた時も気づき、スカーレットがアシュレーのことを好きなことを知ってるうえで結婚します。
レット・バトラーほどの男でも、スカーレットと一緒に暮らすのは大変なようで、レットも徐々にスカーレットに嫌味を言うようになります。
スカーレットは何かしゃべるたびに憎まれ口を叩くので、レットがイラつくのも当たり前なんですけどね。
結婚した後もスカーレットは安定してスカーレットのまんまだし、こうなるのは結婚する前からある程度は予測が付くと思うんですが、レットほどの頭が良い男性でも、一目見て気に入った女を選ぶんだなーと思いました。
都合の良い女ベルのほうがスカーレットより人間性が良いし、物分かりが良い。
確実レットを愛してるけど、レットは見た目がドストライクの女がDQNであることを知ったうえで結婚相手にしたという事実を教訓にしなくてはなりませんね。
最後に
メラニーが他界して、アシュレーがロミオモードに入り、スカーレットはアシュレーに振られ、レットに捨てられるという、壮絶な終わり方をします。
続編小説の「スカーレット」では、一応レットとやり直せるようです。
話の途中でレットがメラニー似の女性と再婚したというのには、ものすごい皮肉だと思いました。
詳しく知りたい人はウィキペディアで見てください。
「風と共に去りぬ」は本当に面白いので、時間があるときに見てくださいね!
Amazonプライム会員だったら見放題作品の対象です!
アシュレー以外の登場人物は好きです。
長いけどまた観たくなる愛する名作です!
★どんな名作もB級映画に変える感想文を書いてます★